ブランディング会社の選び方

目次

自社に合った
ブランディング会社を選ぶには

ブランディング会社 依頼 相談

会社のブランディングをブランディング会社に依頼することを検討し始めたとき、もしそれが初めての相談であればなおさら、数あるブランディング会社の中から自社のブランディングの目的に最も合った会社を探すのは、ハードルの高い仕事だと言えます。

例えば「ブランディング」という言葉一つ取っても、ブランディング会社によって定義している内容が異なり、それぞれの主張は様々です。また、「うちの会社もブランディングをしないといけない。」と社内で決まったものの、「そもそもブランディングってなに?」という担当者の方も多いのではないでしょうか。

ここではブランディングを依頼する際に、必要な基礎知識や会社を選ぶ際の基準、ポイントなどをご紹介していきます。

ブランディングをする目的を、
社内でしっかりと決める
ブランディングをする目的を、社内でしっかりと決める

ブランディングの目的とは

自社に合ったブランディング会社を探すことを難しくしているのは、ブランディングという言葉が抽象的で様々な意味合いを持ち、曖昧であるが故にブランディングをする目的設定が難しいということがまず挙げられます。

通常、仕事において他社に何かを依頼する場合は自社で抱えている経営課題があると思います。

それらは例えば

  • 会社のミッションやデザインが定まってなく、ちゃんと言語化、視覚化できていない
  • ブランディングで差別化を計り、会社の売上を上げたい
  • 採用に苦労していて、ブランディングで他社より特徴を際立たせたい

といった課題であることが、多くあります。

このような課題を自社が抱えていたとき、それらを解決することが目的になり得ますが、ブランディングをしようと考えた時の最初の注意点は、それがブランディングで解決できる課題なのかどうか。という「見極めが必要」な点です。

会社の経営課題をブランディングで解決する

よくあるのは、それはブランディングではなくマーケティングで解決する必要がある。など、ブランディングとマーケティングを混同し、ブランディングで解決ができると信じ、誤った目的設定をすることです。

ブランディングと
マーケティングの違い

マーケティングは、「自社の商品やサービスが売れる仕組みづくり」とよく言われます。それは例えば有力な見込み客がよく検索するキーワードで検索広告に出稿し、検索結果に表示させて自社のWEBサイトに誘導し、その上で魅力的な写真や文章で訴求しながら、商品やサービスを購入していただく。

といった、一連の施策として「どう売るのか?」といった出発点でマーケティング戦略が立てられ、実行に移されます。

マーケティング戦略のプロセス

これらのマーケティング戦略やその施策として、自社商品やサービスの訴求ポイントを文章でライティングしようとした際に、「うちの商品は何が魅力なのだっけ?」「これって競合他社とそう変わらないので、価格勝負になるのでは?」「そもそもうちの会社はどこを目指しているんだろう?」といった思いが浮かび、不安になったり、プロモーションの方針がなかなか決まらない。といったことがあります。

このような状況の際は、会社の強みや競合との差別化ポイント、もしターゲットに唯一1つだけ覚えてもらえるとした時に、ぜひ覚えて欲しいこと。などがスムーズに挙げられないため、マーケティング活動を実施した際に、あまり良い結果が出ない可能性は高くなります。

ブランディングは、そのような状況の時にこそ検討するべき施策です。

マーケティングの前に
ブランディングをするか
マーケティングの前に
ブランディングをするか

ブランディングとはそもそもの会社の目的やミッション、想いに立ち返り、自社の商品やサービスの強みやメッセージ、デザインを整理する、マーケティングを行う前に実施するべき施策と言えます。

マーケティングの目的が売ることであるのに対し、ブランディングでは自社の強みや想いを整理した上で「一番最初に思い出してもらう存在になること」を目的にします。

ブランディング戦略のプロセス

ブランディングを行って自社のミッションが明確になり、どんな価値を提供する会社や商品、サービスなのか。これが明確になっているからこそ、マーケティング時に具体的なコピーライティングや写真、デザインの方向性が見えてきて、よりマーケティング活動がしやすくなります。

そういった関係が、ブランディングとマーケティングの関係だと私たちは考えています。

つまり、取り組む順番としてはマーケティングより先に実施するとよりマーケティングがスムーズに進む施策がブランディングですが、すでに自社商品やサービスの明確な強みやミッション、メッセージが自社で浸透している場合は、ブランディングよりもマーケティングによって解決できる課題の可能性があります。

ブランディング会社が定義している
ブランディングに共感できるか
ブランディング会社が定義する
ブランディングに共感するか

ブランディングとは?

ブランディングという言葉が様々な意味を含み、ブランディング会社によって「ブランディング」の定義が異なることはすでに述べた通りですが、気になるブランディング会社のブランディングの定義を読んだ際に、その説明が自分たちにとってスッと納得できる、共感できる説明なのか。

ということも小さなことのようですが実は大切な観点です。ブランディングほど、それぞれの会社が主張している内容、定義が異なる言葉は珍しく、会社によって

  • ブランディングはファンづくりです
  • ブランディングは差別化です
  • ブランディングは信頼です

など、結論としてのブランディングの定義は本当にさまざまです。

だからこそ、自社がブランディングの目的として設定したことを、そのブランディング会社が考えている「ブランディング」で解決できそうなのか、お互いのブランディングへの認識にズレはなさそうか。を今一度しっかりと確認することが重要です。

もしも発注してから自社が期待するブランディングと、依頼したブランディング会社が考えるブランディング自体に大きなズレが合った場合は、ブランディングをする目的を達成することが極めて難しくなります。

ブランディング会社の3つのタイプ
ブランディング会社の
3つのタイプ

ブランディング会社は、それぞれがカバーする業務範囲や強みの違いから、大きく分けて3つほどのタイプがあります。

  • 戦略コンサルティング型ブランディング会社
戦略コンサルティング型のブランディング会社

一般的に言う経営コンサルティング会社でブランディングを提供している会社が数多くあります。経営コンサルティング会社は、戦略を策定するところから関われることに強みのある会社様が多いので、会社の経営戦略全体を描くところから経営コンサルティングとして関わってもらい、ブランディング戦略も含めて描いて欲しい場合などにマッチします。

  • 2. デザインドリブン型ブランディング会社
デザインドリブンなブランディング会社

デザイン会社やブランディングデザイン会社が提供するブランディングで、こちらも多様な会社が存在します。ブランディング戦略を描くところから、実際のブランディング施策を実行するところまで1社で全て取りまとめて実施しているデザイン会社が多くあります。クリエイティブな能力を強みとしているので、メッセージの言語化やデザインを大切にしたブランディングが必要な場合にマッチします。

  • 3. 分野特化型ブランディング会社
業界特化型のブランディング会社

ある特定の業界やスキルに特化してブランディングを提供しているブランディング会社です。例えば不動産や飲食業に特化したノウハウを持ち、その業界のブランディングを提供したり、WEBサイトによるブランディングが得意なため、WEBを中心としたブランディングを提供する会社などがあります。自社の業界に詳しい会社を望んでいる際などは、業界によっては自社の属する業界に特化したブランディング会社に依頼するという方法も考えられます。

ブランディング会社ができること、
得意なことを事例から読み解く
ブランディング会社が
得意なことを事例から読み解く

東京のブランディング会社の事例

ご紹介したブランディング会社の3つのタイプを見分けるには、まず事業内容や特徴を紹介している文章をしっかり読み込んでみることをオススメします。その中で「この会社は戦略が強そうだな。」「この会社は洗練されたデザインが得意そうだな。」など、ある程度の傾向が掴めると思います。

そうやってブランディング会社ごとの得意そうな分野、提供しているサービスの範囲を大まかに把握します。次に事例を掲載している会社がほとんどですので、その事例の中から気になったものを確認していきます。事例を見ていく際のポイントは、その事例のどこからどこまでを担当したのかという視点で見ると、その会社ができることが想像できます。

また、数ある事例を分類することで見やすく提示している会社も多いので、その分類の項目に注目することです。分類の項目とは例えば、業界ごとに分類されていたり、ブランディングの種類ごと、媒体ごとに整理されていたりします。その項目分けから、「ブランディングの中でも私たちはこのような仕事が多いです、得意です。」といったブランディング会社の意図が読み解けると思います。

最後に私たちMove Emotions株式会社の共感を軸にしたブランディング事例を2分30秒ほどでご紹介している、弊社の動画をご紹介します。

  • Move Emotions株式会社 / ブランディング事例

ブランディングを実施する際に、自社に合ったブランディング会社に出会い、ブランディングプロジェクトを成功させることは、自社の継続的な成長へとつながります。

だからこそ依頼するブランディング会社を慎重に選ぶことはもちろん、ブランディングの基礎知識を理解した上で貴社にとってベストなブランディング会社と互いに「共感」を持って出会えることを、私たちは願っています。

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ブランディング会社の記事|ライター
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代表取締役 / 高野 仁
2002年にMove Emotionsを高校時代の親友と共に創業。
現在は企業の「想い」を引き出し言語化した上でデザインする、
共感ブランディングを実践中です。
2002年にMove Emotionsを
高校時代の親友と共に創業。
現在は企業の「想い」を引き出し
言語化した上でデザインする、
共感ブランディングを実践中です。

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